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景観か、安全か?






景観を損ねる柵の“乱立”

雲海に浮かぶ“天空の城”として大人気となった、兵庫県の「竹田城」。
昨年公開の高倉健主演映画「あなたへ」の中でこの「竹田城」も登場している様で、それを機に観光客が急増したそうです。
今年に入っても人気は衰える事無く、遺跡保存の為に入場料を支払う様になり、車での登城は禁止となった模様。
そして石垣からの転落事故を受け、立入禁止の看板や転落防止のロープや柵を張り巡らす対策がとられる様になりました。

景観は損ねてしまいますが安全第一のこの対策、仕方ないのか?やり過ぎか?















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あるワイドショー、まずこのニュースのVTRが流れます。
訪れている観光客、柵の設置を決断した市の担当者、「竹田城」を撮り続けている地元の写真家、地元住民・・・様々な意見がありました。
ただ、私が受けた印象としては明らかに“柵の乱立はやり過ぎなのでは”という傾向のVTRの制作に感じました。
とりあえずここでは問題外と思われる、“石垣が崩れやすくなるのになぜ樹木を伐採してしまうのか?”という問題も持ち出して、市の判断は過剰なのではないか感が満載でした。
そしてそのVTRを受けてのコメンテイターの意見も、その場の空気を読んだとりあえず誰でも思う差し障りのない言葉を発するわけです。

『もちろんやり過ぎだと思います。
役人の心理としてとりあえず責任を逃れたいという気持ちが強いんですね。
だからとりあえず柵を張っておけば“やりました”って言えますから。
ところがこういうふうに批判が出てくるとですね、多分彼らはどっちに行けばいいんだろうと悩んじゃってると思うんですけど。
例えば電車のホームだって危ないですよね。
落ちたら死んじゃうかもしれない。
でも“それはそういうものですよ”ってなっているので、やっぱり自己責任。
あとは入場制限って考えた方がいいと思いますね。
あんまり混雑して押されて落っこちちゃう状況だったら危ないと思いますので知恵を出してもらいたいと思います。』
(ほぼ発言通り)

でもまた転落事故が起こったら、真っ先に批判するのはあなた方でしょ?
一度事故が起こっているのに何の反省も無い!って。
駅のホームは柵が設置されても批判はされません。
対策として柵を設置し、批判されているから問題になっているのでしょ?
テレビで発言する事に対する責任感、そして例えのセンスが無さ過ぎです。
安全柵を張り巡らせているのは、無難な意見に終始する彼らだと思います。

うわ~、なんだか今日はエキサイトしてますね~ <`~´>
やはり、お城大好きですから♡♡♡
こういう発言には敏感になります。















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又、こういう意見も。

『やりすぎというより、やり方があるのでは。
事故を起こさせない人をつくる為にはどうしたらいいか・・・という考え方が必要。』



時折申しておりますが・・・
歩きスマホを全国民誰一人として行っていない。
タバコの吸い殻が全国どこにも一本も落ちていない。
電車の中で、例えば7人掛けの座席にちゃんと7人座っている。

こういう事がパーフェクトに出来る国民なら、城跡での事故も、それに伴っての柵やロープも無くなるはずです。
ちなみに私も当然“柵やロープは無くなってほしい派”です!















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柵の無い「竹田城」、
もう少し時間が必要でしょうか・・・















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by keta871 | 2013-12-16 13:13 | Comments(2)
Commented by あい at 2013-12-18 10:27 x
私も個人的には 無くなって欲しい派 ですが・・・
なんでこんな風になってしまったのか、原因を考えるのが一番手っ取り早い気がしますね~
映画のロケ地になったから、観光する人が増えたから、ってことじゃなく
遺跡なんだから、どんどん劣化していくわけで。
長い年月経っているんですから、崩れるのは当たり前。
遺跡を守る、残していくにはどうしたら良いか、
みんなが同じ方向を向けば少し違った形の安全策が出来るんじゃないかなぁ・・・
なぁんて感じた今日のブログです。
Commented by keta871 at 2013-12-18 12:45 x
あいさん
今回の一件で一番心を痛めているのが地元の方、特にこの様な決断をしなければいけなかった職員の方だと私は思います。
私なんぞより竹田城の素晴らしさを良く知っているはずですから。
なのに、行った事も、きっとこの話題が出なかったら竹田城の存在すら知らなかったであろう人に、影響力のあるテレビの電波を使って“市の対応は過剰なのでは?”的な映像を流したり無責任は発言をするのはどんなものかと思ってしまうのです。
確かに難しい問題だと思います。
今、私達観光客がすべき事は、人数が多かろうが少なかろうが市が決めた対策やルールに則って観光する事だと思います。
“急がば回れ”
結局、一番身近で地道な事を継続するのが近道かもしれません。
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